日々のできごと
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2024年06月03日(月)
先日、2日間にわたって「大学入学共通テスト模試」が行われました。
京都芸術大学附属高等学校は、その名の通り「京都芸術大学」の附属高校ですが、芸術・美術系ではなく「普通科」ですし、皆が芸術系大学への進学を目指しているわけではありません。一般の大学を目指す生徒も多く、その進路対策として、このような「大学入学共通テスト模試」も行っています。
通信制高校というと「進路」の状況があまりよくないイメージがあるかもしれません。でも実はそれは一昔前のこと。
確かにそもそも通信制高校は生徒の年齢層も今よりも高く、主に「就職」が進路の中心で、大学等への進学は数%という時代もありました。ところが近年は徐々に進学割合が増加し、昨年度は「大学進学:24.1%」「専門学校・専修学校:24.4%」と、約半数が進学しているのです。
とはいえ課題は「その他」つまり「進路未決定」の割合が31.5%と依然として高いこと。
本学園は大学もそして附属高校も闇雲に「就職率や進学率」だけを指標としておらず、「進路決定率」を重視しています。学生や生徒が各々の夢を想い描き、きちんと社会へと羽ばたいていけることを大切にしています。それゆえ大学では近年の進路決定率が90%を超えるなど、一定の成果が出ています。
一方の附属高校もしかり、ご覧の「共通テスト模試」のように大学への進学を目指す生徒への支援はもちろんす、生徒ごとの多様な進路を後押ししています。結果、昨年度の進路決定率は「92.8%」とほとんどの生徒の夢を実現することができました。内訳では「大学進学:58.3%」「専門学校:28.7%」という状況。全日制の高校が「大学進学:60.8%」ですから、全日制並みの水準となっています。
附属高校では「高校の卒業資格を取得する」ためのカリキュラムではなく、「大学への進学」だけを重視するのではなく、生徒が心のうちに秘めている夢や可能性を広げる進路指導をしています。