授業の特長
LEARNING POINT
京都芸術大学附属高等学校の
授業の特長
知識を暗記する授業から
「自ら問いを立て考える」授業へ


課題を発見して解決するプロセスが大切
AI、DX時代と言われるSociety5.今は、「たくさんの単語を覚え入試を突破し『良い』大学に入れば、人生が豊かになる」という世の中ではありません。「どうすれば幸せになるのか」正解が無数にある一方、その正解を見つけるのはすごく難しいことです。まずは、日常の中の些細なことでも疑問を抱き、自ら「問い」を立てることが重要です。地理歴史科の授業でも、ただ、「鎌倉幕府の設立が1192年から1185年に変わった」ということだけを暗記しても意味がない。なぜ1185年に変わったのか、その根拠は?それまでに1192年だと言われていたのはなぜか?違う年の可能性はないのか?そもそも幕府とは何か?いくらでも問いは立ち上がってきます。こうして生まれた問いについて、さまざまな角度から検証していくことで本当の学力が身につくのです。これからの社会に求められるのは、どんな場面においても、課題を発見して解決するというプロセスを活用できる能力です。「どんな課題を発見し、どんな方法で解決するのか」は、人によって千差万別。だからこそ、高校の授業でたくさんの経験を積んでほしいと考えています。
地理歴史科 川勝 大幹先生
生涯学び続ける
「能動的学習者」を育てる



アウトプット型教育による主体的な学習態度の育成
本校の特徴は、「対話型授業」の全教科導入です。取り組む課題を共有し、他者の意見を聴き、自分の意見を伝える。そんな「対話」の手法を、すべての授業に取り入れています。また「対話型授業」はコミュニケーション力を育成するのに役立つのは勿論のことですが、それ以外にも生徒たちの様々な力や姿勢を育ててくれます。この授業の中では、自ずと「お互いの意見に耳を傾けあう」という状況が生まれます。自分の発言を受けて他の人が発言し、チームとしての意見が積み上がっていく。そこではどの生徒も「自分の意見が全体に貢献している」ことを実感でき、自己肯定感や自己有用感を感じることができます。自信は、「より学びたい、表現したい」という意欲につながり、主体的な学習態度を育んでいきます。実はアウトプットの場面が準備されていることも、学習環境としての重要な要素なのです。
芸術科 石山 潤先生
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