「できる・できない」を超えて。自分と他者を認める豊かな人生への一歩
皆さん、こんにちは。じぶんみらい科で保健体育科を担当している高木です。
進路について考え、悩むことも多いこの時期、本校のブログに目を留めていただき、ありがとうございます。
今日は、日々生徒たちと向き合う中で、そして私自身が子育てをする中で大切にしている「自己評価」について、少しお話しさせていただきます。
「結果」は大切ではあるが、それ以上に大切なものがある
私は保健体育科の教員として働きながら、家では中学3年の長女、小学6年の長男、小学3年の次女という3人の子どもの父親でもあります。 休日は長男が所属する少年野球の指導やお手伝いに行くことが多いのですが、先日、グラウンドでこんな親子のやりとりを耳にしました。 「今日ホームラン打てたら、新しいゲーム買ってあげるよ!」 スポーツの現場で時折見かける、日常的な激励のようにも思えます。 しかし、私はこの言葉に少し考えさせられました。何かが「できた」時だけご褒美がもらえるという経験を繰り返すと、子どもは「努力の過程」ではなく、「結果」ばかりを見るようになってしまうのではないかと私は感じています。 結果が出なければ、それまでの努力には価値がないのでしょうか。 決してそんなことはありません。我が家では、結果に対して物を与えるような約束はしないようにしています。 「できる・できない」という結果を自分の価値基準にするのではなく、「どれだけ頑張れたか」「どう工夫したか」という過程を大切にできる人間に育ってほしいと願っているからです。
自分の「良い部分」に注目できる力を身に付ける
この思いは、「知足(ちそく)」という言葉にも通じます。 「足るを知る」という教えですが、これは「今の現状で満足して努力をやめる」という意味ではありません。 「自分にないもの、できていない部分ばかりを嘆くのではなく、すでに持っているもの、できている部分に目を向けよう」という前向きな教えだと私は解釈しています。 受験生の中には、「自分は周りより勉強ができない」「あの人のように上手くできない」と、自分の「できていない部分」ばかりに焦点を当てて自信を失ってしまう人が少なくありません。 でも、皆さんには自分ではまだ気づいていない「できている部分」や「良い部分」がきっとあるはずです。 他人と比べるのではなく、「知足」の心を持って、自分自身の素晴らしい部分や、昨日より少しでも頑張れた自分を、自分自身でしっかりと見つけてあげてほしいのです。