「ここなら通えるかもしれない」不安だった未来が、少し楽しみになった高校生活
「中学校のころは、“高校に通えている自分”が想像できなかったんです」
そう話してくれたのは、附属高校3年生の打谷紅さん。
今では週3日の通学を続けながら、編み物の物販、看護体験、留学生交流会、高校ねぶたなど、さまざまな活動に挑戦しています。
今回は、打谷さんに高校生活についてお話を聞きました。
現在、国語の授業では、“自分を表すキャッチコピー”を考えているそうです。
「友だちに“私ってどんなイメージ?”って聞きながら考えていて、自分では思いつかなかった見方に気づけるのが面白いです」
グループディスカッションも多く、「自分一人では出てこなかった考え方に出会える」のが、この学校の授業の魅力だと話してくれました。
入学当初は、週3日の通学だけでも精一杯でした。
「最初は、学校に行くだけで“どっと疲れる”感じでした。火曜日と木曜日は家でゆっくり休まないとしんどくて」
それでも、少しずつ学校生活に慣れていきました。
「今では“学校ないかな”って思うくらいです(笑)」
以前は、1週間に予定が1つあるだけでも不安になっていたそうです。しかし今では、学校以外の活動にも挑戦できるようになりました。
「自分でも、“こんなに動けるようになるんや”ってびっくりしています」
「“かわいい!”とか、“欲しい!”って言ってもらえるのが本当に嬉しくて」
作品を通して後輩とのつながりも生まれました。
「自分の作ったものをきっかけに、後輩が話しかけてくれたりして。すごく嬉しかったです」
学校外のマーケットに参加したこともあり、海外からのお客さんが作品を購入してくれたことも。
「ドイツの方が買ってくださって、“私の作品がドイツに行くんだ!”って思いました」
好きなことを続ける中で、人との出会いや新しい経験がどんどん広がっていったといいます。
同好会発表会では、ファッションショーのモデルにも挑戦。ペットボトルを頭に乗せてウォーキングの練習もしたのだとか。
「ここなら通えるかもしれない」中学時代の不登校経験から見つけた進路
打谷さんは、中学時代に不登校を経験しました。 「小学校高学年くらいから、“学校に行きたくない”って思うことが増えていました。中学校も最初の1週間は頑張れたんですけど、そのあと一気に体力も気力も落ちてしまって……」 そんな中、中学2年生の夏ごろ、お母さんの勧めでこの高校のオープンキャンパスに参加しました。 最初は、「どんな授業なんだろう」「ちゃんと話せるかな」と緊張していたそうです。それでも何度か参加するうちに、少しずつ安心感が生まれていきました。 「週3日で午前中が中心の通学なら、“頑張れば行けるかもしれない”って思えたんです」 さらに、授業の雰囲気にも魅力を感じました。 「先生も話しやすくて、“ここなら自分でも通えるかもしれない”って思えました」 そして実際に入学してみると、その不安は少しずつ変わっていったといいます。 「いろんな人がいて、“こういう子もいるんや”って知れたし、自分でもびっくりするくらい楽しくて。この学校に入ってよかったなって思いました」
“正解を覚える”だけじゃない。対話から広がる、この学校ならではの授業
打谷さんが特に印象に残っているのが、この学校ならではの“対話型授業”です。 「普通に教科書を進めるだけじゃなくて、みんなで話し合ったり、実際に体験しながら考える授業が多いんです」 たとえば数学では、ストローを使って立体を作りながら構造を理解したり、総合の授業ではレゴを使って“相手に伝える難しさ”を学んだり。
現在、国語の授業では、“自分を表すキャッチコピー”を考えているそうです。
「友だちに“私ってどんなイメージ?”って聞きながら考えていて、自分では思いつかなかった見方に気づけるのが面白いです」
グループディスカッションも多く、「自分一人では出てこなかった考え方に出会える」のが、この学校の授業の魅力だと話してくれました。
サロンは、安心して過ごせる場所。先生との距離の近さが支えてくれた高校生活
学校生活の中で、打谷さんがよく過ごしている場所があります。 それが、職員室前の「サロン」です。 「先生との距離が近くて、気軽に話せるんです。なんとなく安心できる場所ですね」
入学当初は、週3日の通学だけでも精一杯でした。
「最初は、学校に行くだけで“どっと疲れる”感じでした。火曜日と木曜日は家でゆっくり休まないとしんどくて」
それでも、少しずつ学校生活に慣れていきました。
「今では“学校ないかな”って思うくらいです(笑)」
以前は、1週間に予定が1つあるだけでも不安になっていたそうです。しかし今では、学校以外の活動にも挑戦できるようになりました。
「自分でも、“こんなに動けるようになるんや”ってびっくりしています」
「かわいい!」が自信になった。編み物の物販で広がった人とのつながり
打谷さんの趣味は編み物。 小学生のころに始め、一度はやめたものの、中学生になってから再び夢中になったそうです。 「今ではもう生活の一部ですね。手を動かしている時間が、自分にとって落ち着く時間なんです」 高校では、その作品を文化祭で販売。しかも、1年生の頃から個人で物販に挑戦していました。
「“かわいい!”とか、“欲しい!”って言ってもらえるのが本当に嬉しくて」
作品を通して後輩とのつながりも生まれました。
「自分の作ったものをきっかけに、後輩が話しかけてくれたりして。すごく嬉しかったです」
学校外のマーケットに参加したこともあり、海外からのお客さんが作品を購入してくれたことも。
「ドイツの方が買ってくださって、“私の作品がドイツに行くんだ!”って思いました」
好きなことを続ける中で、人との出会いや新しい経験がどんどん広がっていったといいます。
“やってみないと分からない” 不安があったからこそ見つけた前向きさ
打谷さんは、自分の変化についてこう話します。 「昔は、“できないかもしれない”っていう不安がすごく強かったんです」 高校に入る前は、「将来ちゃんと働けるのかな」と考えてしまうことも多かったそうです。 しかし高校生活の中で、少しずつ考え方が変わっていきました。 「母によく、“まだやってないのに諦めるのはもったいない”って言われていて。確かにそうだなって思えるようになったんです」 その言葉をきっかけに、英検にも挑戦。 最初は4級からスタートし、今では準2級合格を目指して勉強しています。 「高校生なのに、中学英語も全然分からなかったんです。でも少しずつ積み重ねて、“ここまでできるようになったんだ”って思えました」 不安がなくなったわけではありません。 それでも、 「やってみないと分からない」 そう思えるようになったことが、自分の大きな成長だと話してくれました。
同好会発表会では、ファッションショーのモデルにも挑戦。ペットボトルを頭に乗せてウォーキングの練習もしたのだとか。
目指すのは、寄り添える看護師。子どもたちの力になれる存在になりたい
打谷さんの将来の夢は、看護師になること。 医療関係の仕事をしているご両親の影響もあり、小さいころから医療は身近な存在でした。 「最初は保育士になりたかったんです。でもだんだん、医療にも興味を持つようになって」 特に今、関心を持っているのが「小児医療」です。 「病気と向き合っている子どもたちの話を聞いて、“すごいな”って思ったんです」 “かわいそう”ではなく、一生懸命に生きる姿に心を動かされたといいます。 「その子たちの“やりたい”に寄り添える存在になりたい。そのためには知識も必要だから、ちゃんと学びたいと思っています」 看護師という仕事に対して、不安がないわけではありません。 それでも、 「失敗しても、その経験を次に活かせる人でありたい」 そう語る打谷さんの言葉には、これまで一歩ずつ前に進んできた強さが感じられました。