京都芸術大学附属高等学校

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  3. 見て、触れて、理解する〜ストローと輪ゴムで作る正多面体〜

日々のできごと

DAYS

2025年10月16日(木)

こんにちは!高校事務局、U田です。

夏の酷暑から一変して涼しくなってきましたね。私は衣替えが間に合わず、朝晩少し肌寒いと思いながらも半袖で過ごす日々が続いています。

今回は特別なイベントではなく、ある日の2年生「数学A」の授業にお邪魔してきました!

私は文系人間なので、理系の代表格・数学を見ると中高時代に苦しめられた記憶がよみがえってきます。皆さんはどうでしょう。
今の高校生はどんな授業を受けているのでしょうか?


では早速、教室の扉を開けてみましょう‼

意外な教材との出会い~正多面体を学ぶ~

おや?これは?

授業前、先生の準備を見ていると大量の輪ゴムとストローが登場!「あれ?数学の授業だよね?」と首をかしげながら授業開始を待ちました。

今回のテーマは「正多面体」について。なんとなく聞いたことはあるけれど…?

先生の解説によると、
正多面体とは「どの面も合同な正多角形で、どの頂点にも同じ数の面が集まってできる凹みのない多面体」のこと。専門的に聞こえますが、実は世の中に5種類しかないんです!

基本的な解説の後、多面体の辺の数や面の数を求める方法へ。
上の図の通り、正四面体なら目で見て数えるのも簡単ですが正二十面体ともなると…?
一つひとつ数えていくのは時間がかかるし、何より数え間違いが起きやすいんです(ちなみに、私も見ながら数えてみたら間違えてしまいました)。

計算で求める方法もありますが、鍵となるのは
「1つの頂点に何面集まっているか」「1つの辺には2面集まっている」
という2つのポイント。
ただ、計算方法を学んでも、立体の多面体を平面の教科書や説明だけで理解するのは難しいですよね。

理論から実践へ!手を動かす学び

ここで先生が用意されていた輪ゴムとストローの出番です‼
「実際にストローと輪ゴムを使って多面体を作ってみましょう!」

輪ゴムとストローを使って作ると、必要な輪ゴムの本数は面の数と、ストローの本数は辺の数と等しくなります。先ほどの計算結果がここで活きてくるんですね!

輪ゴムをストローに通す作業を通して、どの面(輪ゴム)がどのストロー(辺)で構成されているのか体感できます。平面でしか見られなかった正多面体を、立体模型として様々な角度から観察できるのも大きな学びですね。

先生の合図で生徒たちは思い思いの多面体作りに挑戦!
難易度の低い正四面体から始める人、一番複雑な正二十面体にチャレンジする人も、みんな真剣な表情で取り組んでいました。

私も「せっかくだから。」と挑戦してみましたが...


しかし…

見ていると簡単そうに見えたのに、不器用な私は四面体すら完成できずギブアップ…
本当に難しいんです!

私が苦戦している間にも、生徒たちは黙々と多面体を完成させていきました。そして先生はなんと、生徒たちを見て教室を回りながら自分も作品を完成!さすがの手際の良さです‼

今回の授業では残念ながら正二十面体を完成させた人はいませんでしたが、別クラスでは時間内に完成させた生徒がいたそうです。すごい集中力ですね!

学びと楽しさが共存する瞬間

教科書をただなぞるだけではなく、生徒が本当に理解できるよう工夫された授業に感動しました。授業中は皆さん集中していましたが、実習になると表情に楽しさがにじみ出ていたのが印象的でした。

真剣さの中にも楽しさがある学びの環境づくり。先生方だけでなく、私たち教職員も一緒に頑張っていきたいですね!

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